プライベートレストランR

五味が響き合う至福の饗膳
１組限りのおもてなし

特別な日の食事を、完全プライベート空間でゆっくりと楽しみたい。そんな時におすすめなのが、プライベートレストランRだ。昼夜それぞれ１組限定で、生まれたばかりの赤ちゃんも受け入れてくれる。料理はフレンチをベースに、その時期、その日に手に入る食材の良さを最大限引き出せるよう調理する。決められたメニューはなく、その都度、季節やゲストの好みに合わせて設定。時には気候や気温も考慮し、例えば寒い日であれば本来は３品目であるはずの温かいスープから出すといったように、既成概念にとらわれず、ゲストの気持ちに寄り添うサービスを行っている。馴染みのない食材は極力使わず、奇をてらいすぎないスタンス。オーナーシェフの三宅隆二氏によると、希少なものは食べ慣れていない場合も多く、ゲストにとっての正解を導き出すのが難しいからだという。家庭でよく食べられている食材を、レストランならではの手間ひまをかけて提供してこそ、新たな発見や驚きを感じてもらえるのだ。それは同時に、料理人の腕が試されるということでもある。三宅シェフが重視しているのはソースだ。「素材の旨味をしっかりと残しながら、一緒に口に入れた時にいろいろな味が重なり合って、追いかけてくるような形を理想としています。多彩な食感や味がぴったりと融合する、それであってこそ、レストランで食べていただく価値のある一皿になると考えています」。再訪しても、決して同じメニューは出てこない。その日、その時にしか味わえない逸品を、ぜひ堪能してほしい
取材・文／junko ikeuchi