ウエストポイント

精巧な作りに心が踊る
奥深きモデルカーの世界

誰もが一度は手にしたことがあるだろう、ミニカー。ミニカーといえば手のひらサイズをイメージする人も多いだろうが、実は４センチほどの小さなものから、６０センチほどもある大きなものまで、様々なスケール（縮尺）があり、総じてモデルカーとも称される。価格帯も数百円から十数万円と幅広く、高価なものでは50万円に及ぶものもある。そんなモデルカーを扱う、京都で数少ない専門店のひとつが、ウエストポイント京都だ。店内には、ロードカーやレーシングカーをはじめとする約2,000台ものモデルカーが所狭しと並ぶ。気さくに相談に乗ってもらえると、常連からの評判が高く、そんな店主の人柄もあってか、関西近郊から多くのマニアが訪れる。店主によると、モデルカーの大きな魅力は、細かいディテールまで実車に忠実に再現されているところだという。しかも、実車をそのまま縮めるのではなく、眺める目線や質感を考慮して、巧みにデフォルメしているというから、モデルカーは奥が深い。大きいものは再現度が高く、小さなものは車種が豊富であるなど、スケールごとに特徴があり、スポーツカー、旧車、ブルドーザーなどの建機やパトカーなどジャンルも多岐にわたる。何を求めるかは、人ぞれぞれ。いつかはと願う、憧れの一台を手にする喜びを味わってみてはいかがだろうか。
取材・文／junko ikeuchi　撮影/合田慎二